8:30

出勤
フレックスタイム制度を利用している職員も多くいます。
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環境
みどり環境局環境保全部
環境科学研究所
※2025年時点の情報
環境科学研究所は、市民の安全・安心な生活環境の確保のため、法令に基づく環境測定、生物多様性の保全など、様々な環境課題に対する調査・研究をしています。私は水グループに所属しており、水質汚濁防止法に基づく事業所立入の際に採水した事業所の排水の分析や、市内の河川に異常(油や泡が浮いたり、白く濁ったり…)が起きた際に採水した河川水の分析を担当しています。また、環境省の委託を受けて、決められた化学物質を環境試料中から精度よく定量するための分析法を開発することもあります。
8:30
出勤
フレックスタイム制度を利用している職員も多くいます。
9:30
分析結果の確認
前日、分析装置に検体をセットしてから退勤したので、分析結果を確認します。この日の検体は白濁してしまった河川水。白濁の原因となる物質や関係する物質が検出されていないか確認していきます。
11:00
報告書の作成
分析には複数の職員が関わっています。分析結果をとりまとめ、河川水白濁の原因を報告書にまとめます。解釈に迷うときはグループ内で議論し、日々化学物質や化学物質を使った製品に対する知識を増やしていきます。
12:00
お昼休憩
環境科学研究所は近隣に飲食店がないため、ほとんどの職員がお弁当を持ってきています。執務室が広いので、皆さん思い思いの場所で休憩を取っています。休憩時間をフルに使ってランチを食べに行くグルメな職員もいます。
14:00
事業所排水検体の前処理
検体はそのまま分析装置にかけられないことが多いので、分析装置にかけられるように前処理をします。分析装置が壊れると業務が止まってしまうので、分析装置の維持管理も重要な業務です。
17:15
退勤
緊急の分析がなければ、基本的に定時退庁しています。帰宅したあとは旅行動画を見たり読書をしたりして過ごすことが多いです。この日は国産ワインで晩酌しました!
研究所の主な業務は調査・分析ですが、それ以外の業務も数多くあります。例えば広報・環境教育もその一つで、夏休みに開催した小学生向けのイベントでは、シロツメクサから蛍光物質を抽出して、蛍光の様子を観察するワークショップを実施しました。異動してきたときはこんなにも多種多様な業務があるとは思っておらず、途方に暮れることもありましたが、一つひとつ業務をこなしていくことで、自分の中の引き出しが増えてきたと感じています。新たな業務に挑戦したり、自分が学んだことを周囲に教えたりするときが、自分の成長を感じる瞬間です。
環境省の委託を受けて、海水や河川水から、ある化学物質の濃度を正確に定量するための分析法を開発したのですが、これは私にとって大きなチャレンジでした。対象となった化学物質は分解が速いという特徴があり、開発途中には「分析法として確立できない」という判定になるのでは、と考えることもありました。それでも毎日分析室に籠って分液漏斗を振り、より良い分析法について同僚職員と議論し、試行錯誤の末ようやく分析法を構築しました。最終的に分析法として認められ、環境省が作成した報告書に自分の名前が載ったときは、大きな達成感を得ました。