横浜市では、幅広い年代の方が採用試験にチャレンジでき、多様な業種からの転職者が過去の経験を活かして多く活躍しています。
今回は、民間企業で働いた経験を持つ3人が、互いのキャリアを振り返りながら、横浜市への転職をめぐるエピソードを語ります。そのきっかけ、転職活動に向けて準備したこと、前職の経験が活きた瞬間、そして入庁後に感じたリアルなギャップとは?――転職したからこそ見えた横浜市の働きやすさや、これから受験を考える皆さまへのメッセージをお届けします。

MEMBERS

現在の所属:
政策経営局共創推進室
共創推進課

前職:
生命保険会社(総合職)

2023年度入庁(事務)
現在の所属:
中区福祉保健センター
生活支援課

前職:
民間病院(相談員)

2018年度入庁(社会福祉)
現在の所属:
下水道河川局下水道施設部
南部下水道センター

前職:
プラント設備会社(技術営業)

2017年度入庁(機械)

Q1

前職の仕事内容と、横浜市への転職のきっかけを教えてください

前職で4年間生命保険会社に勤めていました。初めは営業を経験し、その後は営業部門を支援する立場で、営業職員向けのマニュアル作成や医療保険の開発に関するデータ分析を担当しました。前職の仕事にもとてもやりがいを感じていましたが、保険という一つの分野だけにとどまらず、もっと幅広いフィールドで、より多くの人たちの生活に関わる仕事がしたいという思いが強くなりました。そうして転職を意識するようになった中で、公務員という選択肢にたどり着きました。
横浜市は地元ではありません。ですが、人口規模が大きく、仕事を通じて自分が関わることのできる人も業務も幅広い点や、地方自治体の中でも常に新しい取組に挑戦している印象があったことに魅力を感じ、転職を決めました。

私は、前職で横浜市内の精神科の病院に相談員として勤務し、患者さんやご家族の生活支援に携わってきました。その後、2人の子育てに専念する時期を経て、また仕事に復帰したいと就職先を考えていたとき、ママ友との雑談の中で横浜市が社会人採用を行っているとたまたま知りました。公務員試験には年齢制限があると思い込んでいたので、30歳を過ぎても挑戦できることを知って驚きました。
福祉の世界で仕事を続けたいという思いは変わらずありましたが、福祉業界は一つの専門分野でずっと仕事を続けていくことが多い中、横浜市であれば、もっと幅広い分野の仕事に関われること、そしてこれまでの経験を活かせることが転職の決め手になりました。

前職はプラント(工場、研究所等)向けの設備を扱う民間企業で技術営業職として、見積作成、設計、現場監督等を経験しました。顧客の要望に応えるために、知識や調整力を駆使する仕事に達成感を得ていましたが、全国に転勤する可能性があることや休日の業務への対応もたびたびあり、将来の子育て等のライフステージを考えたときに、ワークライフバランスがとりやすいイメージがある公務員への転職を視野に入れるようになりました。
横浜市には以前住んでいたというのもありますが、政令指定都市として、下水道だけでなく、水道、ごみ、交通など、多様なインフラ設備を扱う点で、前職の経験を十分に活かせる機会があると感じました。加えて、民間では利益を上げていくことが前提となりますが、公務員は市民の安全や快適な生活を第一に考え、公共の利益を追求できる点に強く魅力を感じ、転職を決意しました。

事務×社会福祉×機械

Q2

転職活動で工夫したことはありますか?

働きながらの転職活動だったので、スケジュール管理を徹底的に意識しました。その中でも、受験案内を見たところ、横浜市の採用試験は面接の配点が大きい人物重視の試験のようだったので、面接への対策を特に意識して受験に備えました。まずは公務員がどんな仕事をしているのか分からなかったので、業務理解を深めるために、実際に区役所に訪れて職場の雰囲気を探ったり、休日にはオンライン説明会や職員座談会に積極的に参加したりしました。特に若手職員や転職者の方のお話は、自分にとって身近に感じられる生の声でしたし、それぞれの職員たちの前例にとらわれず果敢に挑戦する姿が印象的でした。

仕事と両立しながら積極的に転職活動をなさっていたんですね!私は当時、首都圏で働いていなかったので、ウェブサイトやパンフレットで情報収集しました。機械職は専門試験があり、働きながら筆記試験も準備する必要があったので、試験の半年前くらいから少しずつ勉強しました。準備と言っても、もし受からなかったら前職を続けようと思っていたので、比較的気楽に取り組んでいました。振り返ってみると、学生時代の就職活動よりも、働く上での自分の強みや大切にしたいことが明確になっていたので、転職活動はしやすかったと思います。

私は、自分が持つ福祉系の資格の分野について、幅を広げることにチャレンジしました。社会人採用で入庁すると、即戦力としての活躍が期待されます。自分の強みをアピールする視点からも、専門性をさらに高めて、その強みを裏付ける努力をしようと考えました。もともと精神保健福祉士の資格を持っていましたが、採用試験の受験前に社会福祉士と介護支援専門員の資格を取得しました。当時は子育てと両立しながら学習を進めることが大変でしたが、基礎科目を学び直し、知識を深めることで、自信を持って試験勉強に励むことができました。

社会福祉

Q3

入庁後に前職の経験が活かせたエピソードを教えてください

多様な年代の営業職員に向けたマニュアルを作成していた経験から、相手の目線に立った「伝わりやすい資料作成」を意識できています。庁内報やチラシ、会議資料など、誰に何を伝えるかを整理して作るのは得意です。さらに、現在の部署は公民連携の総合窓口として、企業や大学、学校、団体など、多様な相手と連携・調整する機会が多いため、営業現場で培った調整力や説明力が活きています。

庁内研修司会進行の様子
課長説明の様子

入庁後最初に配属された部署は、健康福祉局のこころの健康相談センターでした。前職と同じ分野で、立場が病院側から行政側に変わった形だったので、スムーズに業務に取り掛かることができました。病院と連携し、入院や退院後の生活を支えるための調整をする上で、病院側の動き方や事情が分かるからこそ、伝え方や段取りを工夫できたと思います。また、経験が浅い職員へのフォローのために、前職で培った知識を活かして、「ここに当たってみるといい」「事前にこの情報を準備して電話した方がいい」など、具体的なアドバイスをすることで、チームを支えることができました。

デスクワークの様子
周りの職員へのアドバイスの様子

私も、同じ分野の仕事ではあるものの立場が変わりました。前職では受注者として設備を販売する立場でしたが、現在は発注者として工事や修理を発注する立場になりました。立場が変わっても、前職の経験があることで、見積や工事の進め方、事業者間の連携が把握でき、発注をスムーズに進めることができています。売る側・買う側、両方の視点を持つことで、よりバランスの取れた判断ができると感じています。また、現職では水再生センターの設備について、自分たちの手で点検、修理等の維持管理を行っています。前職でも現場で設備の点検、操作や部品交換といった経験があったため、身につけたプラント設備の技術知識や安全管理についての知識が現在の業務に役立っています。

設備の運転監視画面の確認
機器の部品交換・修理

Q4

入庁後に感じたギャップやリアルな感想を教えてください

文書作成のルールなど、事務処理が想像以上に複雑で、慣れるまで苦労しました。また、社会福祉職では、対象者への直接的な支援だけでなく、施策検討、研修企画や普及啓発など、間接的な支援が想像より多いと感じました。仕事をする上で、個別のケースへの対応だけでなく、「全体としてどうするか」という視点が求められる点も、前職との違いだと思います。

私も同じように、行政文書の取扱いやお金の使い方、毎年の予算など、決まりごとが多い点に大きな違いを感じました。公務員は市民の皆さまからいただいた税金を使って事業を進めるため、公平性や透明性がとても重視されていると感じる場面があります。また、部署・係ごとに役割がきっちり分かれていて、例えば問い合わせが来ても、「担当部署へ連絡してください」と案内せざるを得ない場面があったときには、民間時代とのギャップを感じました。

確かに、大きな組織だからこそ明確な役割分担がありますよね。働き方という観点では、個人的には一人ひとりの裁量が大きいと感じています。前職では組織や上司の方針に沿って動くことが多かったですが、今の部署では、自分で考えて調整していく場面が多くあり、良い意味でのギャップがありました。会議で「やりたいことをもっと提案していいよ」と言われたことがあったのですが、年齢や職位によらず、誰でも発言しやすい雰囲気がありますね。

談話中の事務職
談話中の機械職

Q5

最後に、転職を検討している方々へのメッセージをお願いします

民間から行政へ転職すると、初めは価値観や仕事の進め方の違いに戸惑うことがあると思いますが、前職で培った経験やスキルは必ず活かせます。行政の仕事は定型的なものばかりではなく、自分のアイデアを形にできる場面が多く、達成感や成長を実感できる点にやりがいがあります。転職を目指している方も、迷われている方も、まずは説明会で職員のリアルな声を聞くことをおすすめします!

横浜市の社会福祉職は、こども、高齢、障害、生活保護など幅広い分野の業務を経験できます。自分一人の考えを研修の企画や施策の立案につなげることを通じて組織全体の仕事に反映できる点も魅力です。
また、年齢や経験といったバックグラウンドが多様な職員と働けること、産休・育休を含めワークライフバランスを実現するための制度面が充実していることなど、働きやすさも実感しています。性別や年齢など問わず仕事を通じて様々なことにチャレンジできる環境だと思います。

入庁後も民間の方と仕事をする機会は多いので、前職での経験は様々な形で役に立ちます。過去の知識や経験が直接つながらないように見えても、色々な人たちと仕事を進めてきた経験は必ず活きてきます。横浜市で扱うインフラ設備は多種多様なので、技術職として学べる領域が広いと感じています。少しでも興味を惹かれる部分があれば、ウェブサイトや説明会等を参考に、横浜市で働く姿を具体的にイメージして、挑戦してみてほしいです。

インタビューを終えた3人の皆さん
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