農業
都市農業の振興や緑地の管理、
農業専用地区や土地改良区に関する業務などに従事します。横浜市では、農家の方が高品質化・省力化といった生産性の向上や収穫体験農園、直売所の開設等に必要な機械、設備の導入を支援しており、私は市民の方々が生活のすぐ近くで農にふれあい、新鮮な農産物を安心して楽しめるよう、市内北部方面での農産物の生産振興に関する業務を担当しています。窓口業務や事務作業だけでなく、実際に農地に出向き農家の方の相談を受けるなど、寄り添った支援と市民の方に横浜の農業をもっと知ってもらえるような取組を進めています。
最初の配属先は農家の方の栽培支援を行う職場で、私は農地の土の栄養状態を分析し診断する業務や、栽培技術支援業務を担当していました。現在の職場では、農産物の生産性を高めることを目的とした圃場整備や用排水路整備等の農業生産基盤の整備をはじめ、栽培や直売、収穫体験に必要な機械、設備の導入支援を担当しています。このように横浜市では農地の整備から、肥培管理、栽培管理、出荷、販売までの一連の流れを総合的に支援しており、幅広く農に関わる仕事ができる魅力があります。特に現在の所属である農政事務所は、現場で市民や農家の方々と直に接する機会が多い職場です。収穫体験イベント等でこどもが楽しく収穫する姿を笑顔で見守る農家の方の様子や、直売所でお客さんに対し真剣に話をする姿を間近で見ることができます。「さつまいも掘りは3年前から毎年参加しているのよ。ここのおいもは他と比べて美味しいのよ。」このような参加者の声が私自身のやりがいにつながっています。
入庁前は、数年に1度海外も含めた転勤がある民間企業に勤めていました。在職中は海外出張等やりがいをもって仕事に取り組んでいましたが、次第に遠方への転勤がない仕事でワークライフバランスを大切にしたいと思うようになりました。そこで、大学時代農学部で学んだことを活かし、地元である横浜市役所で働きたいと思い転職を決意しました。横浜市の農業について調べてみると、他都市に先駆けて都市農業の確立を目指した都市計画を進める中で、昭和40年代から横浜市独自の「農業専用地区制度」を策定し農地を保全してきたことを知りました。横浜市独自の制度で保全されてきた都市農地で、生産者と消費者が近いという特徴を活かし、地産地消の推進や市民参加型のイベントといった幅広い仕事ができることが大きな魅力であると感じ、農業職を志望しました。